クサビを用いた薪割り解説
また軽トラ1杯分実家からいただきました。
というわけで、前回少し書いたクサビを用いた薪割り手法を解説してみます。
薪割ってると、たまにどうやっても斧が入り込まない奴が出てきます。
俺なんかは腕力も無いので余計にそーゆーの多いです。
で、登場するのがこのクサビ。
だいたい割れない原因は
・原木の繊維がスパイラルしていて斧に絡みついてしまう
・斧の動線に対し直角に節が入っている
のどちらかです。両方ってパターンもあります。
これでもなんとかなる人はいますが、タチが悪いのは縦からの斧アプローチではどうにもならず、
何十回も斧を振るって結局あきらめるパターンに落ち着きます。
これだともったいないので、クサビを使って横からのアプローチをしてやるわけです。
現れました割れない薪。
これはスパイラルパターンです。
ヒノキの原木ですが、根に近い部分は大体スパイラルしてます。
理由は、ある程度成長した木の根というのは、
細い木の集合体なわけです。
根っこって、1本1本が5cmぐらいの太さだったりしますよね。
これがスパイラルして絡みつくようになってから、上に伸びるので
どうしても根付近はスパイラルになるわけです。
またヒノキは特にこの傾向がひどい。
鶏のささみみたいな繊維が絡みついています。
で、まず縦からだと無理っぽいので、側面を見て、縦に亀裂とか筋が無いか確認。皮は剥いた方が良いです。
わかりづらいですが、少し手前側の面が凹んでるのがわかります。
ここを狙うことにします。
しかしクサビを入れるための亀裂がないので
側面を斧でぶったたいて亀裂入れます。
原木の中心が良いです。
で、ここにクサビを打ち込む
まずは軽く止まるぐらいまで打ち込みます。
この時原木は丸いので、両側に割った薪を挟み込んで固定しときます。
このように。
そして、仮止めしたクサビを鉄製のハンマーでぶったたきます。
ここがいちばんしんどい。
何回か打ち込むと、縦に亀裂が入ってきたのがわかります。
さらに打ち込む。
目で見てわかるぐらいの亀裂に成長。
上から見た図
大体目安は、上から見て亀裂が6割か7割到達するぐらい。
ここまできたら、再び原木を立てて、クサビが打ってあるのと逆側を斧で割りにかかります。
バキッと。
原木状態でナンボたたいても割れない薪でも、楽勝です。
結局縦に割れ筋(私は稲妻と呼んでます)入れば勝ちです。
そのまま叩き割って大勝利。
斧よりハンマーのが重いですが、まぁ斧を何回も振るよりずっと生産的です。
あ、ただし最後斧打ち込む時にクサビに当たらないように注意です。下手すると斧が欠けるので。
薪割り達人の皆様には、釈迦に説法だと思いますが、お役に立てればと思います。
ではでは。