6年経験者による薪ストーブ講座2
今回の記事は下記のような方向けになっております。
・BESSを検討中の方
・BESSに住み始めて間もない方
・薪ストーブ使い初めて間もない方
前回は斧の選び方について書きましたが、今回は薪の割り方について。
と言っても、割り方自体はネットで調べればいくらでも出てきますし、やり方に個人差もあるので、自分の好きなようにやっていただければ良いです。
こちらで書くのは「割れない理由」に関しての考察になります。
薪割りしてると「割れない」という状況に必ず直面します。
割れないには割れないなりの理由があるので、そういう場合にはこの記事の内容を役立てていただければ幸いです。
割れない理由のベスト3は
・薪にフシがあり、フシに対し垂直に打ち込んでいる
・薪の繊維がスパイラル系である
・薪の繊維が凝縮系である
色々考えてみると、多分この3つだと思います。
お気づきかもしれませんが、全部「薪のせい」なんです。
打ち込む人の力とかは、正直あんまり関係無いです。
割れない大半の理由は薪のせいです。
まず1番多いのがフシ。枝の根元にあるアレです。
フシの大きさにもよりますが、フシに対して垂直に打ち込んだ場合、ほぼ間違いなく割れません。
フシに平行に斧を打ち込むと、かなりの確率で割れます。
中にはフシが複数あったり、分岐したフシなどもありますが、基本的には薪の中にある1番太いフシに対し平行に打ち込めば間違いないです。
これはすごくダメな例。
フシに対して垂直に打ち込んだ跡がありますが、全く割れません。
90度回して割ると行ける…かもしれません笑
次にスパイラル繊維。
これは木の種類で言うと、ヒノキです。
ヒノキの根元付近が特にこういう傾向。
針葉樹って割りやすいイメージありますが、
スギとヒノキはかなり差があります。
太めの繊維が真っ直ぐに走ってるスギに対し、
細い繊維が絡みつくように走っているヒノキ。
下手するとこのスパイラル構造はフシよりも厄介です。
スパイラル+フシってパターンもありますし。
スパイラルはど真ん中が1番繊維が絡み合っているので、ここに打ち込んでも下まで抜けるのが難しいです。
なるべく端から3〜5cmぐらいのところを剥がすように打ち込むと割りやすいです。
それでも中心に打ち込みたい方にはクサビをオススメします。
何回も叩く必要ありますが、確実に真っ二つにできます。
この時、ストレートクサビよりも、ねじれクサビの方が、特にスパイラル薪には有効だと思います。(ストレート使ったことないのでわかりませんが笑)
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最後は凝縮系。
これは木の種類が限られますが、サルスベリとかそういう系統。
木目がほとんど見えないぐらい繊維が密集している物。
これははっきり言ってしまうと、割れません。
細めの物が多いので、クサビも打ち込みにくいし、打ち込んで頑張って割っても、労力の割に身入りがとても少ないので、残念な気持ちになります。
ここで紹介した以外にも、世の中には様々な木があり、それぞれ特色があります。
薪割り歴が長くなれば、色々な木に出会えますし、その都度攻略法も覚えてきますので、チャレンジしていくと良いと思います。